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パチンコで勝つ為に知らなくてはいけないボーダーラインについて

パチンコ ボーダーライン 

■ボーダー理論の考え方

 パチンコで勝つ為に重要な要素に【ボーダー】というものがあります。

ここでも何回も取り上げているものですが、『それほど重要だからこそ』これを正確に理解していることが非常に大切です。

 そこで、今回は【ボーダー理論】について少し詳しく書いていきます。

 

■ボーダーとは

分かりやすく言うと、その台の出玉性能【平均大当たり確率】・【大当たり1回あたりの平均出玉数】・【平均連荘回数】などを基に算出された『収支が±ゼロになる1k当たりの回転数』ということです。

 例)

平均大当たり確率:1/100

平均出玉:500発

平均連荘回数:2回

 この場合の場合、100回転ごとに1,000発(500発×2連)の出玉獲得場見込めるということになります。

1,000発と言うと等価交換の場合は4,000円ですので、4,000円の投資で100回転回すことが出来れば収支は±0になります。

 

この数値を基にボーダーを計算してみると以下のようになります。

 100回転÷4,000円=0.025回【1円当たりの回転数】

0.025回×1,000円=25回【1,000円当たりの回転数】

 

100回転÷1,000球(4,000円分)=0.1回【1玉当たりの回転数】

0.1回×250球(1,000円分)=25回【250球当たりの回転数】

 

どちらも同じような意味の計算ですが、つまり上記例の場合のボーダーは「25回/1k」と言うことになります。簡単に計算するならば「100回転÷4k=25回/k」ですね。

 

●換金率による変化

上記例では【等価交換】の場合を説明しました。

これが【低換金率】の場合はどうなるのかを見ていきます。

全く同じ条件で換金率だけを変えた場合のボーダーは以下の通りです。

 例)

▼換金率:3.5円

100回転÷3.5k=28.57回/k ⇒ 等価比:114.28%

 ▼換金率:3.0円

100回転÷3k=33.33回/k ⇒ 等価比:133.32%

 ▼換金率:2.5円

100回転÷2.5k=40回/k ⇒ 等価比:160%

 

換金率が悪くなると、その分ボーダーは高くなります。

玉を借りる時は等価交換同様の金額ですが、返す時(交換時)の価値が下がるためこのようになります。つまり、同じ回転数であっても換金率によってはボーダーが変わってくるということです。

 

回転数30回/kの台があった場合、それが等価店であった場合は全ての用事をキャンセルしても打ちたいレベルですが、換金率3.0円以下のホールの場合は打つ価値なしとなります。

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ボーダーに影響を及ぼす要因

ボーダーは換金率によってのみ影響を受けるわけではなく、様々な要因によって変化します。中でも【換金率】・【大当たり出玉】・【電サポ中の持ち球推移】などが大きな影響を与える部分となります。その為、仮に同じ台(機種)であっても、その台の調整や換金率などによってボーダーを計算する必要があります

 

◆大当たり出玉(アタッカー獲得率)による影響

何玉ごとにアタッカーに入賞するのかによって、最終的な大当たり毎の獲得出玉には差が出てきます。入賞率が高いほど出玉は多くなり、逆に入賞率が低いほど出玉は少なくなります。

例)16ラウンド・賞球15個×10Cの場合(総払い出し球数 2,400個)

アタッカー獲得率『100%:2,240個』『95%:2,128個』『90%:2,016個』

総払い出し球数(2,400個)から、打ち出した個数を引いた分が実際の純増出玉となります。その為、1玉ごとに確実にアタッカーに入賞したとしても獲得球数は2,400個より少なくなります。

 

◆電サポ中の持ち球推移による影響

アタッカー獲得率同様に、何玉ごとに電チューに入賞するのかによって持ち球が増減していきます。

仮に100%電チュー入賞するとした場合でも、賞球数によって変わります。賞球2個以上の台では長く打てば打つほど出玉は増えていきますが、賞球1個の台では±0です。

簡単に説明すると以下のようになります。

例)電チュー開放ごとに1球ずつ入賞する場合(賞球2個・50回転・スルー通過100%)

電サポ入賞率『100%:50個』『95%:47.5個』『90%:45個』

少し視点を変えてみると・・・

電サポ入賞率『1/1球:50個』『1/2球:0個』『1/3球:-50個』

 

賞球数が多くなれば、その分推移はマイルドになります。

また、アタッカー同様に純増球数は払い出し球数から打ち出し球数を引く必要があるため、賞球2個×50回転=100個-打ち出し個数50個=50個となります。

 

簡単な説明になってしまいましたが、ここで書いたような影響を受けることによって【ボーダー】は変化していきます。当然、各入賞率が悪くなればなるほどボーダーは高くなり、逆に入賞率が良くなればなるほどボーダーは低くなるということです

 

■各要素がボーダーに与える影響

ボーダーについて、少し理解が深まってきたところで実際の状況に当てはめてみていきます。

それぞれの状況において、どのようにボーダーが変化するのかを説明します。

 

大当たり確率:1/400

確変中確率:1/40

賞球数&カウント:3&3&10&15(10C)

ラウンド数:16ラウンド

確変継続率:80%

 

という台を打った場合についてみていきたいと思うのですが、細かい計算が面倒なので今回は確変継続回数を固定して、大当たり1回の出玉を一律にしていきます。

確変継続率:80% ⇒ 5連固定

◆まずはボーダーを求める(理論値)前回の記事までで行った計算を基に、ボーダーを算出します。

大当たり確率:1/400

獲得球数:11,200個(2,240個×5連)=8.93回/k

 

◆状況別の試算

▼アタッカー入賞率が80%(4/5)だった場合

大当たり1回あたりの払い出し球数:2,200個

2,200個×5連=11,000個=9.09回/k

 

▼アタッカー入賞率が66.6%(2/3)だった場合

大当たり1回あたりの払い出し球数:2,160個2,160個×5連=10,800個=9.259回/k

 

▼アタッカー入賞率が50%(1/2)だった場合

大当たり1回あたりの払い出し球数:2,080個

2,080個×5個=10,400個=9.615回/k

 

非常にざっくりとした計算ですが、この場合のボーダーは8.93回/k(100%)~9.615回/k(50%)と最大で0.685の差があります。

 

◆電サポ中の持ち球推移に関して

アタッカー同様に、電サポ中の玉の推移もボーダーへは大きな影響を与えます。上記例にのっとり試算してみます。ここでは賞球は3個に設定しています。

▼大当たり1セットに必要な電サポ回数

4連(初回除く)×40回(1/40)=160回

 

▼電チュー入賞率200%(1解放で2個入賞)だった場合

160回×6個(賞球3個×入賞2個)=960個

160回×2個(打ち出し分)=320個

=640個

 

▼電チュー入賞率100%(1解放で1個入賞)だった場合

160回×3個(賞球3個×入賞1個)=480個

160回×1個(打ち出し分)=160個

=320個

 

▼電チュー入賞率50%(1解放で0.5個入賞)だった場合 ※(2発打ち出し1個入賞)

160回×3個(賞球3個×入賞1個)=480個

160回×2個(打ち出し分)=320個

=160個

 

▼電チュー入賞率25%(1解放で0.25個入賞)だった場合 ※(4発打ち出して1個入賞)

160回×3個(賞球3個×入賞1個)=480個

160回×4個(打ち出し分)=640個

=-160個

こちらも非常にざっくりとした計算ではりますが、640個~-160個と最大で800個の差が出ています。

軽い大当たり1回分に匹敵する差ですね。つまり、この無駄を管理できていないと、いくらボーダーが甘い台(機種)を打っても、いくらヘソが良い台を打っても期待値が下がってしまうということになります。

 

 ■両端の場合の比較

ここまで説明してきたことをまとめると、以下のようになります。

 ◆1セット終了時の獲得出玉比較

▼最も良い場合

大当たり出玉:2,240個×5連=11,200個

電サポ中の出玉:+640個

 =1セット終了時の獲得球数:11,840個(47,360円)

 

▼最も悪い場合

大当たり出玉:2,080個×5連=10,400個

電サポ中の出玉:-160個

 =1セット終了時の獲得球数:10,240個(40,960円)

 

◆ボーダー比較

▼最も良い場合

11,840個で400回=8.45回/k

 

▼最も悪い場合

10,240個で400回=9.77回/k

 

その差は約1.32回/kです。それほど大きな違いとなっています。

何よりも、最終的な獲得個数が1,600個(6,400円)分も違う点に注目してください。確かに、大当たりまでの回転数(投資金額)・大当たり回数・電サポ中の回転数は全く同じ状態であるのに、約1回分に匹敵するほどの出玉数の差が発生しています。

 

もうお分かりですよね

ここで計算した【ボーダー】とは、本項目の冒頭で説明した『収支分岐点』を表すものになります。

ここで計算した金額がそのまま勝ち額や収支になるわけではないので注意してください。あくまで、ボーダー(収支分岐点)を算出するうえで必要な金額を算出したに過ぎず、実際の収支はここで算出したボーダーを【超えた】か【下回った】かによって変わってきます。

 

ボーダーを超えていればその分はプラス収支、下回っていればその分がマイナス収支に・・・『なりやすい』もしくは、『最終的にはなる』という意味です。前回、簡単に解説した【確率の収束】において説明しましたが、あくまで可能性を高めているというだけであり、確実にそうなるというものではありません。しかし、長期的視点で見ていくと、この【ボーダー理論】が非常に重要な意味を持っています。

 

実際には理論値±どちらかを基準に台選びを行うことになりますが、【通常時回転率】・【電サポ中回転率】・【大当たり出玉】・【電サポ中出玉推移】をきっちり把握して遊戯していれば、ほぼ100%負けないと言えます。当然、短いスパン(週間・月間)の場合はムラが出ますが、長期的視点(最低でも半年~1年)と言う単位で見た場合は、期間が長くなればなるほど勝率は高くなっていきます。

 

もうお分かりですよね。

つまり、ボーダーを理解することが直接的な【勝因】となりうるわけです。

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