メディアで取り上げられることが多い、エクオールは女性ホルモンの代わりをしてくれるものなので、更年期症状の緩和に効果あると注目されています。
私が更年期症状を感じたのは、「生理周期が乱れた」「上半身のほてり」そして、子供に対してもイライラとすることが多くなってきました。
更年期と上手く付き合うために、エクオールサプリを飲み、元気な自分を取り戻すことができました。
テレビなどの情報番組ではエクオールとはどういったものなのか詳しく紹介されていないと思いますので、ここでは体験談を含めて、わかりやすく説明していきます。
更年期症状とエクオール
エクオールを試そうと思っている方は、更年期症状で悩まれている方が大半だと思いますので、先に更年期症状がどのようにして起こるのか説明し、エクオールについてお話しさせて頂きます。
更年期症状が起こる原因
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つがあります。
エストロゲンは、肌のハリや髪の弾力など見た目の若さなどを保ったり、骨を強くしたり、善玉コレステロールを上昇させめぐりをよくしたり、排卵や月経を起こして妊娠機能を維持する重要な働きがあります。
一方、プロゲステロンは子宮内膜を維持して妊娠を持続する母のホルモンです。
個人差はありますが、40代に入ると卵巣の働きが衰え、エストロゲンの分泌量が急激に低下してしまいます。
エストロゲンは女性のからだにもっとも深くかかわっているホルモンなので、脳は「もっと分泌しなさい」と指令を出します。
しかし、卵巣がいくら頑張っても、機能が低下しているので、指令どおりには分泌できません。
「指令しているのに機能しない」状態に脳がパニックを起こします。
ホルモンの分泌をコントロールしている視床下部は自律神経の調整をおこなう中枢でもあります。
そのため、ホルモンの分泌が乱れると、それに影響を受けて自律神経も乱れてしまいます。
自律神経というのは、体温や発汗、呼吸や消化、脈拍、血圧などを自動的にコントロールして一定に保つ働きをしている神経です。
例えば、
体の体温が上がった時、汗を出すことで体温を下げたりしています。
自律神経が乱れるため、暑くもないのに大汗をかき、動いてもいないのに動悸が起こるなど、体のあちらこちらでひずみが出てきます。
更年期のからだの変調は、千差万別で、つらさを感じずにやり過ごしてしまう人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの人もいます。
これらの更年期での変化の現れ方は、それまでの人生における体の状態と生活習慣、仕事や家庭環境、その人の人格、ストレスの受け止め方に大きく左右されます。
日常生活に支障がある酷い症状を「更年期障害」と呼び、それ以外の場合は「更年期症状」と呼んで区別されています。
エクオールの正体
更年期の女性は大豆食品を食べるように勧められます。それには理由があり、
大豆に含まれているイソフラボンの構造は女性ホルモンと非常に似ているからです。
つまり、イソフラボンによって、急激な女性ホルモンの減少を抑え、更年期症状を緩和するというわけです。
更年期症状に悩む女性に大豆を積極的に食べてもらい、どのような変化があるのか調査したところ、
更年期症状が緩和された方とされなかった方に分かれてしまったのです。
偶然このような結果がでたわけではありません。
実はイソフラボンがどのように腸内で吸収されるのかによって、更年期症状に対する効果がかわってくるのです。
イソフラボンには「ゲニステイン」「ダイゼイン」「グリシテイン」という3種類のイソフラボンが含まれています。
ゲニステインはエストロゲン様作用が強く、ダイゼンはエストロゲン様作用が弱い、グリシテインはエストロゲン様作用がほとんどない、このように各々特徴があります。
この中でキーポイントとなるのが、ダイゼインというイソフラボンです。特殊な腸内細菌を持っている方は、ダイゼインをより効果の高いイソフラボンへと変えることが出来るのです。
そのある腸内細菌とはエクオール産生菌のことで、これを持っている方はダイゼインをスーパーイソフラボン(エクオール)に変換することができるのです。
大豆イソフラボンに含まれているダイゼインをエクオールに変換できる方は、高いイソフラボンの効果を実感できることになります。
これが、エクオールに変換できるのかできないのかが、大豆を食べて実感できる人とできない人の差となるのです。
日本人は50%エクオールを作れる
より効果の高いイソフラボンを実感することができるエクオール産生菌ですが、残念ながら、全員が持っているわけではありません。約50%の日本人しかエクオール産生菌を持っていないと言われています。
一方で欧米人は20〜30%としかエクオールを作れません。
エクオールは大豆から作られる物なので、大豆食品を食べる食文化がない欧米人は日本人よりエクオールを作れる割合が低くなっています。
しかし、喜んではいられません。
年代が若くなるにつれて、エクオールを作れる割合が減ってきているのです。その背景にあるものは食事の欧米化だと言われています。
日本人であっても食生活が日本食から離れている方は、エクオールを作れる人が少ないことになります。
エクオールを作れる人の食生活は魚や大豆、緑茶を飲む和食中心の方が多いようです。和を中心とした食生活がエクオールを作るカギになりそうです。
親がエクオールを作れないと子供も作れないと考えてしまいますが、遺伝的な要素はないといわれています。
エクオールを作るには食生活がキーポイントとなるので、大豆を食べない食生活をしていた親は子供にも食べさせないことが多くなります。結果として親子でエクオールを作れない確率も高くなります。
成人してからはエクオールを作れない?
大豆を食べる食習慣がなくても、大人になってから納豆や豆腐、豆乳などの大豆食品を多く食べればエクオールを作れるようになるのではないかと考えてしまいます。
しかし大豆を食べたからと言って、エクオールが作られるわけではありません。
エクオールを作るにはエクオール産生菌という腸内細菌が必要です。
腸内細菌は、短期間の食生活できまるものではなく、長い年月をかけて形成されるものです。
3歳までにある程度の腸内細菌が決まると言われていることから、大人になってからエクオールを作れる可能性は今の研究によるとないようです。
大豆イソフラボンについてとエクオール検査についての動画です。
エクオールの検査はソイチェック
エクオールを作れるかどうかは株式会社ヘルスケアシステムズが行っているソイチェックという検査で調べることができます。株式会社ヘルスケアシステムズは、名古屋大学発のベンチャー企業で、検査キットを開発・販売しています。エクオール生産菌があるかどうかのソイチェック以外にも、腸内フローラを調べる「ビフィチェック」、活性酸をのダメージを受けているDNAの量を調べる「サビチェック」、1日の食塩の摂取量を調べる「シオチェック」などがあります。
一部の病院でもエクオールの検査をしているところもあるようですが、私は楽天市場でソイチェックを購入して、自宅で尿を採取しました。
ここから、実際に私がソイチェックを行った体験談を、レビューしてお伝えします。
ソイチェック価格
ソイチェックは楽天市場やアマゾンで購入することができます。株式会社ヘルスケアシステムズでの購入はアマゾンの販売ページに飛ぶようになっています。
楽天・アマゾンの価格は4104円(送料無料)
どちらも販売価格には変わりないので、ポイント還元率が高いところで
購入するのが最安値になります。
私はポイントが貯まっている楽天に申し込み、3日目で自宅にソイチェックが届きました。
中身は「採尿容器」「検査依頼書」「エクオール情報冊子」「返信封筒」
が入っています。
エクオールを作れる体質であっても、大豆を食べていないとエクオールを作れない検査結果になるおそれがあるので、前日に大豆食品を食べるように書かれてあります。
私は、前日に納豆2パックと豆腐入りの味噌汁を食べて、翌朝の採尿に備えました。
採尿しようとしたのですが、採尿ケースが取り出せないハプニングに・・・
これは不良品だと思い、注文先に連絡をして新しいソイチェックと交換してもらいました。
しかし、これまた採尿ケースを取り出すことができなかったんです。
なにか間違っているのかと試行錯誤するも、そのようなことはなく・・・。
また、電話で問い合わせるのも面倒だったので、
結局、無理矢理ペンチで引き抜いて採尿ケースを取り出し、無事に採尿することができました。
注文後に送られてきた採尿容器はこんな感じです。
この黄色い入れ物の中に、尿を入れる入れ物が入っています。
そのため、まず、尿を入れる入れ物を取り出さないといけません。
手では全く抜けないので、無理矢理、ペンチやハサミで尿を入れる入れ物を取り出しました。
よく考えると、この透明の入れ物に尿を入れるのですから、簡単に取り出せたら
輸送時に尿が漏れてしまいますよね・・・。かっちりと黄色いケースと透明ケースははまっていましたから・・・。
ソイチェックの発売当初から、数回、採尿容器はリニューアルされているようですが、
今回の黄色のケースは、使いにくいと思います。
購入時は、この写真のように3つに分けておいて、実際に採尿してから、自分で黄色いケースに入れるという風にする必要があると思いました。
また、改良されていくのだろうと思います。
ソイチェック検査の採尿容器の使い方動画のなのですが、黄色いケースからスポッと透明ケースが出てきていますよね。
私が使った採尿容器はスポッと簡単に取り出せず、かなり硬かったです!
交換してもらったケースも同じだったので、たまたまなのか・・・ 硬いのが普通なのか・・・
この「ソイチェック検査依頼書」というのを書きます。
簡単なアンケートです。
今後の研究材料としてのリサーチも兼ねているのでしょうね。
採尿とソイチェック検査依頼書の2つを、切手不要の返信用封筒に入れてポストに投函するだけです。
検査結果・・・「エクオールは作れていたの?」
ソイチェックを返送してから、10日目で結果が検査用紙が送られてきました。
検査結果は用紙だけではく、ネットでも見ることが可能です。書かれている内容は同じなので、ネットでの検査結果をお伝えします。
検査は尿中エクオールの量によって4段階にわけられます。
レベル1〜2はエクオールを作ることがでない
レベル3〜5はエクオールを作ることができる
という内容です。
残念ながら、私の検査結果はレベル2でした。
レベル2は「あまりエクオール産生菌が活動していない」と書かれてあります。
エクール産生菌はいるけど、数がすくないのか、それとも大豆の摂取量が少ないのか、このどちらかが考えられます。
味噌汁は毎日飲みますが、納豆や豆腐といった大豆食品を毎日食べる習慣がありません。
検査内容がレベル4だったら、ちょっと頑張って大豆食品を食べようかと思いますが、レベル2だったので、無理して大豆を食べないでサプリでエクオールを摂るようにしました。
エクオール産生菌を持っていたとしても、大豆を食べないとエクオールが作られることはありません。
毎日、大豆を食べているの人ならソイチェック検査してみるのもいいですが、大豆をあまり食べない人は検査せずにサプリを試してもよいのではないでしょうか。
エクオールサプリの比較
商品名:
エクオール+ラクトビオン酸
・90カプセル入り 1日3カプセル 約30日分
●価格 (通常価格:6480円)
毎月定期便 1個 5832円(10%OFF)
(3ヶ月定期便は20%OFF)
定期便は送料無料
いつでも解約可能です
エクオール研究医師とアドバンスメディカルケア(AMC)との共同開発をしたサプリメント。
エクオール10mgに150mgのラクトビオン酸を配合している。
医薬品と同じレベルのGMP基準で製造している。
価格は他の商品より少し高いが更年期に悩んでいるのならこの商品を選んでほしい。
商品名:キレイ・デ・エクオール
・60カプセル入り 1日2カプセル 約30日分
●価格 (通常価格:5980円)
定期便 初回 3980円
2回目以降 4980円
定期便は送料無料
いつでも解約可能
エクオールに加え、EC-12乳酸菌を配合。これはエクオールの吸収を高めてくれますし、また、リンゴセラミドや食物繊維に加え、ポリフェノールが含まれています。
この商品は私が紹介しているエクオールの中で最も最後に発売されたものです。後発組だけあって他の商品の良いところを集約しています。
商品名:エクエル
112粒入り 1日4粒 約28日分
●価格(送料無料)
4320円
定期便 4104円
大豆イソフラボンの研究開始から18年の歳月をかけて世界ではじめて大豆イソフラボンを乳酸菌で発酵させてつくらたサプリメント。
必要摂取量であるエクオール10mgを配合しているのですが、吸収率を高めるサポート成分や追加素材がほしいところです。
商品名:フルミーエクオール
90粒入り 1日3粒 約30日分
●価格 (通常価格:7480円)
定期便 2980円 60%OFF
2回目以降4980円 33%OFF
送料無料
エクオールの配合量は5mgとほかの商品よりは少ない。
しかしラクトビオン酸やL-テアニン、ギャバといった更年期症状の悩みを対策してくれる成分が豊富に含まれています。
15日間の返金保証が付いているのもこの商品だけです。
商品名:
ノムダス
・120粒入り 1日4粒 約30日分
●価格 (通常価格:6980円)
定期便 初回 1260円 82%OFF
2回目以降 3980円
定期便は送料無料
いつでも解約可能
エクオールの配合は5mgと上記に紹介した商品より少ない。ただ、ノムダスのエクオール配合量はわかりません。
エクオール産生菌と糖を分離した吸収率の高い大豆によってエクオールを自らのエクオールを作るシステムのようです。
食物繊維、ミネラル、亜鉛、和漢植物、乳酸菌EC-12といった追加成分が豊富。
筑波大学名誉教である授細川淳一先生が勧めているのも高ポイントです。
価格もリーズナブル。
商品名:小林製薬
エクオール発酵大豆イソフラボン
30粒入り 1日1粒 約30日分
●価格
2700円
命の母でお馴染みにの小林製薬から販売されている商品。
エクオールの配合量は2%とかなり少ない。
追加成分としてブラックコホシュ・ヘスパリジン・テアニンが含まれている。
大手製薬会社から販売されているので安心感は高い。
エクオールサプリを6選紹介しました。
各公式サイトを見て、気に入った商品を選ぶのもよいと思いますが、更年期の方が試すのであれば、エクオールが10mg配合している商品を選びましょう。
エクオールを推奨摂取量は1日 10mgです。
この量が、ゆらぎを和らげる有意な傾向が出ているからです。
食事からエクオール10mg摂取するには、納豆1パックに豆腐3/4ほど食べる必要があります。さらにエクオールは1〜2日で体外に排出されます。
エクオールが10mg配合されていない商品は粗悪だと言っているわけではありません。
企業が考えて、更年期によい栄養成分を組み合わせてサプリを作られています。
ただ、エクオールを実感するために、エクオールサプリを試すのであれば、配合量が多いものを選んだ方が得策です。
10mg配合されているエクオールサプリは「エクオール+ラクトビオン酸」「キレイ・デ・エクオール」「エクエル」の3商品です。この中で、どの商品が自分に合っているかを選んでみましょう。
エクオール+ラクトビオン酸のレビュー
いくつか調べた中で、最終的には私はエクオール+ラクトビオン酸を購入することにしました。
この商品の魅力は、ラクトビオン酸という成分が配合されているところです。
ラクトビオン酸のパワー
ラクトビオン酸というのは、オリゴ糖の一種です。
健康によい成分とされ、特に更年期女性には嬉しい効果があります。
エクオールの変換を高める
ラクトビオン酸はエクオールの吸収率を最大限に高めてくれます。また、大豆イソフラボンの吸収を良くして、エクオールへの変換を助けるので、食事からでもエクオールを摂取しやすくなります。
腸内環境を整える効果
ラクトビオン酸は胃や小腸で消化されずに大腸まで届く難消化性なので、ビフィズス菌のエサになり、腸が刺激されるので、便秘によい成分です。
骨へのケア
骨を作る働きがあるエストロゲンが減少する更年期は、骨がもろくなる骨粗しょう症の予防をしなければいけません。ラクトビオン酸は骨の元となるカルシウムの吸収を促進してくる働きがあります。
美容効果
更年期になると肌は乾燥しやすくなります。肌を守る角質層は油分と水分が交互に重なり合うラメラ構造になっています。ラクトビオン酸は、そのラメラ構造を安定化させる働きがあり、肌の保湿や保護に期待ができます。
ラクトビオン酸は、更年期女性に必要な栄養成分をサポートする成分です。
エクオールをサプリとして摂取し、食事からの栄養素をラクトビオン酸で高めることができます。
エクオール+ラクトビオン酸サプリの中身
エクオール+ラクトビオン酸を注文してから3日で自宅に届きました。
白のケースに販売会社の名前アドバンスト・メディカル・ケア(通称AMC)と書かれてあります。
箱にはエクオールとも書かれていませんし、更年期サプリとも書かれていません。
第三者が箱を見ても、健康に関する商品だとしかわかりません。
箱を開けるとすぐに、定期便の次回お届け日の用紙が入っています。
定期便のことを忘れていたりするので、これはとてもありがたいことだと思います。
明細書の下に次回発送日が記載されています。
パンフレットと明細書を取り出すと、下に緩衝材の紙が入っていました。
紙を取ると、エクオール+ラクトビオン酸のボトルが1つ入っていました。
なんか1本なのでさみしく見えますね・・・・。
箱の中身は、本品、エクオールガイドブック・口コミ情報などが入ってあります。
わかりやすい図で更年期のことが書かれているので、非常に参考になります。また更年期にオススメの料理レシピなども紹介されています。
ボトルのふたを開けると、ふたに乾燥剤がつけられています。
エクオールサプリメントはカプセル状になっており、大きさは2cmないくらいです。粒状より大きいですが、時間をわけて1粒ずつなので問題にはなりません。
エクオール+ラクトビオン酸のサプリは、1日に3粒でエクオールを10mg摂取することができます。
食後に1粒ずつ服用することで、カプセルの大きさの負担が少ないと思います
カプセルの中を開けて匂いをかいでみると、大豆の香りがしました。
やっぱりエクオールは大豆から作られているんだと実感。
いつ飲む?
サプリメントは健康補助食品に分類されます。食べ物と同じなので、いつ飲んでも問題ありません。
イソフラボンは体に吸収され、8時間後には半減してしまうと言われています。そのため、大豆食品は1日2回とるのがオススメされています。一気に食べないで小まめに食べることが良いわけです。
エクオールは大豆を食べているのと同じなので、なるべく分けて飲む方がいいです。
1日にエクオールを10mg摂取するには
●エクオール+ラクトビオン酸は3粒で推奨量の10mg摂取することができます。 つまり、朝・昼・晩に1粒ずつ飲むのが理想的です。
●エクエルなら、4粒で10mgとれるので、さらに細かく分けることができます。
●キレイ・デ・エクオールな2粒なので、朝/昼、朝/晩、朝/夜などで摂取することになります。
過剰摂取と副作用
大豆は体によい食べ物として浸透していますが、過剰摂取した場合、副作用があると言われています。
日々の食生活で大豆食品とエクオールサプリでイソフラボンを摂取した場合、大豆の過剰摂取にはならないかと心配になります。
厚生労働省と内閣府の食品安全委員会は、大豆イソフラボンの安全な1日摂取目安量の上限値とし納豆や豆腐などの食品でとる場合は70〜75mg/日と設定しています。
納豆1パック(40mg)
豆腐1/4丁(20mg)
高野豆腐10g(9mg)
豆乳1カップ(49.5mg)
おから1/2カップ(22mg)
味噌 大さじ1杯(8.9mg)
毎日、納豆1パック、豆腐1/4丁、味噌汁を食べて、摂取目安になるぐらいです。
よほどの大豆好きではない限り、摂取目安には到達できません。
一方、特定保健用食品やサプリメントでとる場合は、イソフラボン1日30mgを上限値にしています。
エクオールの推奨量は1日10mgなので、30mgとることはありません。
納豆1パック(40mg)にサプリ(10mg)を撮った場合、合計で50mgです。納豆2パックにサプリなら少し多くなる程度です。
食べ物からとる、イソフラボンとエクオールサプリは同等のイソフラボン摂取となるのかはわかりませんが、よほど大豆食品を食べない限り大豆食品とサプリをとっても過剰摂取になる可能性は低いです。
妊娠中・授乳中の方、大豆・乳・ビール酵母のアレルギーの方は控えないといけません。
また、気になる婦人科疾患・乳腺疾患がある方は、ご使用前にかかりつけの医師にご相談して下さい。
エクオールとシワ
エクオールは更年期症状だけに注目されていますが、美容面でも嬉しい効果が報告されています。
エクオールを飲んだ方はシワが増えなかった、深さが軽減されたといった試験データを確認することができました。
どのような臨床試験が行われたのかを見ていきましょう。
試験はエクオール産生菌を持っていない閉経後5年未満の46〜65歳の女性(101名)で行われ、エクオールを30mg飲む方、10mg飲む方、そしてプラセボ効果を確認するために、エクオールを入っていないサプリを飲む方の合計3グループに分けられた。12週にわたって、目尻のシワがどのように変化したのか測定されています。
プラセボ群(グラフ黒線)はシワの面積率も増え、シワが深くなっているのが分かります。プラセボなので、効果がないのは当然です。信じているだけでも何か影響してきそうなので、全くなにも飲んでない方と比較したなら、プラセボ効果の方がシワへの変化があるのではないかとは思います。
●10mg
エクオール10mg(オレンジ色)の方を見ていきましょう。シワの面積率は増えていますが、プラセボ効果と比較するとその差は歴然です。一方でシワの深さでは、測定直後と変化していないのがわかります。シワの深さが抑えられていることが分かります。
●30mg
エクオール30mgはシワの面積・深さ共にともに10mgを上回る結果になっています。10mgでは、シワの進行が軽減されているのに対して、30mgはシワが増えるのを抑えられ、深さも軽減されているのが画像のグラフから読み取れます。30mg摂取の目尻のシワ12週間後の変化画像を見てみるのが、一番わかりやすいですね。
エストロゲンが美容面でも大きく関係しているからこそ、その似た働きをするエクオールはシワに対しても良い結果をもたらすのでしょう
少し、シワのエストロゲンの関係を見ていきましょう。
エストロゲンは肌のコラーゲンの作る働きがあります。
しかし、更年期になるとエストロゲンが大幅に減少するので、コラーゲンが少なくなっています。
トランポリンのバネのように肌の弾力を維持していたコラーゲンが減少してしまうと、肌は弾力を失ってしまいます。そして肌がたるみ、その延長線上にあるシワができてしまうのです。
この時期は同時に、肌の水分も減少します。それもまた、乾燥小じわの原因となってしまうのです。
エクオールによってコラーゲンの生成をサポートしてくれているのかもしれません。
ただ、エクオールの推奨量は10mgです。30mgとなると通常の3倍サプリを消費するので、現実的ではありません。
シワにもよい結果がでていると補足的に考えるのがよいと思います。
実際、私は10mgを継続していますが、シワが減ったと感じることはありません。顕微鏡で毎日、確認していたら変化を感じているかもしれませんけどね^^;
ちなみに、シワの改善が認められている化粧品エリクシールリンクルクリーム凄くいいですよ。
エクオールと骨粗しょう症
骨は壊して作ってという新陳代謝を繰り返しており、常に生まれ変わっています。その役割をしているのが、骨を壊す破骨細胞と骨を作る骨芽細胞です。エストロゲンに骨を作る骨芽細胞を活発にして、破骨細胞の働きを抑えます。更年期に入り、エストロゲンの分泌が減少してしまうと、骨を壊す細胞の働きの方が強くなり骨粗しょう症になりやすくなります。
グラフのように更年期以降の女性に2年間、毎日豆乳500ml(イソフラボン量で約100mg)を飲んでもらったところ、イソフラボンを摂らないグループは骨密度が約4%低下したのに対し、イソフラボンを摂ったグループは低下しませんでした。
その中で、エクオールを作れる人の方が、骨密度に対して高い効果を示すことがわかりました。
エクオールとホルモン補充療法
更年期のさまざまな深い症状は、卵巣の機能の低下により、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少したり、分泌が不安定な状態になったときに起こります。
変動するエストロンを外からの飲み薬や貼り薬などによってホルモンを補ってあげることで、ホルモンの急激な減少にからだが無理なくついていけるようにするのがホルモン補充量(HRT)の目的です。
更年期に漢方はどうなの?
更年期の対策として漢方を使われる方も多います。
漢方薬は、その人の「証」にあわせて薬を処方されます。
証とは、その人のからだに現れる症状のことで、それによって体質を見極めることです。
証をみるとき、医師は顔の症状や精神状況、皮膚、体型、同さ、舌の状況などを確認し総合的に判断します。
同じ更年期症状といってもホットフラッシュ(汗、のぼせ、ほてり)で悩んでいるのか、それとも精神不安(イライラ・不安・抑うつ)や睡眠障害なのか、人それぞれ悩みが違うので、処方される漢方も違ってきます。
漢方薬は自分の体質と更年期症状にあったものを選ぶことが大事です。
自分で購入する場合は、漢方薬局や漢方に詳しい薬剤師に相談して、自分にあった漢方薬を選ばないといけません。
漢方薬の小林製薬「命の母A」
人気の漢方薬として、小林製薬から販売されている「命の母」があります。配合されている漢方には以下の効果があります。
・当帰芍薬散( 冷え性、貧血、疲労など)
・桂枝茯苓丸( 肩こり、頭痛、まめい、のぼせなど)
・加味逍遥散( のぼせ、イライラ、気分が不安定になりやすい方)
その他に、ビタミンB群、ビタインE、カルシウム、タウリンなどが配合されています。
更年期症状によいとされているバランスのよい漢方です。
命の母Aの詳細はこちらへ<<<
エクオールは大豆イソフラボンの力をパワーアップさせたもので、エストロゲンに似た働きをするものです。一方、漢方は1人1人の症状に合わせて処方するものです。
命の母とエクオールはどちらが更年期によいのか?気になる方もいられますが、全く違ったものなので、漢方とエクオールを比較することはできません。
自分にはどちらが効果的なのか総合的に判断して決めるのもよいでしょう。
副作用に関して:
自然の素材を原料にした漢方薬は、副作用はすくないとされています。ただ、体質にあわないと胃の不快感や湿疹などを起こす場合があります。
運動
エクオールサプリにプラスしてほしいのが運動です。
体の不調が続く更年期は、体を動かさない日も多くあると思います。けれども、
運動は、冷えやのぼせ、肩こり、腰痛など更年期特有の不調の軽減に効果があります。
また、運動不足によってこうした症状を悪化させているのも事実です。運動によって以下の更年期症状の対策ができます。
・肥満の解消→ 活発にエネルギーを消費して筋肉をつくえると基礎代謝が増えて太りにくい体になります。
・体力がつく→ 運動することで、心肺機能がたかまり、基礎体力がつきます。
・骨粗しょう症の予防→ 骨密度を高くし、骨を強化します。バランス感覚や間接の柔軟性も養われます。骨や間接が活性化するので、女性に多い変形性膝関節症の対策にも。
・ぼけ防止→ 脳に適度な刺激が与えられ、記憶力や思考力が高まります。
更年期にはじめる運動は、体内の酸素を摂り入れながら、からだに負担の少ない有酸素運動がオススメです。
代表的な有酸素運動といえば、ウォーキングです。ただ歩くだけではなく、背筋を伸ばして歩幅を大きめにし、体のひねりを使いながらリズミカルに歩くのがコツです。
歩くスピードは心臓が少しドキドキして汗ばむ程度が目安です。早すぎても遅すぎてもいけません。
毎日歩く必要はなく、週に3回以上で1日20〜30分程度で理想です。
歩かなければいけない!という義務感で行うと、それがストレスにもなりますし、継続することができません。
家族や友達を誘って歩いたり、好きな音楽を聴いて歩くのもオススメです。
膝や腰が傷む方は、水中プールがオススメです。
水中は陸上の2倍の運動量があります。ただ、小まめな休憩が必要です。
食事
更年期になると、基礎代謝が低下し、動くことも少なくなり運動量も低下します。
若い頃と同じ量の食事を食べていると摂取エネルギーが消費エネルギーを超えてしまいます。
その差から肥満になってしまうのです。肥満になると、太って見られるだけではなく、様々な病気の要因となるので、更年期の食事は気を付けないといけません。
ただ単に食事の量を減らすと、栄養バランスが崩れ健康を害するおそれがあるので、自分の体重や生活にあわせたエネルギーを摂取することが大切です。
理想的な食事は、肉類を控え、魚介類、大豆食品、野菜をたっぷりとることです。
こうした食事はコレステロールや中性脂肪を下げ、肥満を防ぎ、血管を若返らせてくれます。
まとめ
エクールとはどういったものか、更年期をどのようにサポートしてくれるのかを自身のソイチェック体験を含めて紹介してきました。
エクオールはエストロゲンと似た働きがあるため、私たちに非常に有効なものです。
エクオールをとっているからといって暴飲暴食、運動不足になってしまっては本末転倒です。
サプリと同時に食事を見直し、適度な有酸素運動をとりいれてください。
私自身も、3歳の動き回る子供と一緒に遊ぶことで運動しています。(40歳にとってはかなりキツイ運動になりますが・・・)
そうすることで、エクオールの効果を実感しやすくもなりますし、更年期以降に訪れやすい女性の悩み対策にも繋がります。
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