妊娠すると、「羊水」という言葉は、聞きますよね
赤ちゃんが、羊水の中にいるのは分かっていますが、そのくわしい働きまではあまり知られていないかもしれません。
今回、いろいろ「羊水」について調べてみました。
すると、産まれたあと、内臓機能を発達させるための準備をするのにも羊水は役に立っています
羊水とは
羊水は、胎内で、赤ちゃんが生活している、子宮のなかに存在します。
羊水がないと、赤ちゃんは、胎内で生きられないのです
胎児は、まだ、肺呼吸ではないため、胎盤から酸素をもらい、二酸化炭素をまた、母体へ送っているため、羊水の中で生きることができるのです
1週間に、10mlほど、増加していき、妊娠33週前後には、800mlにもなります
色は、透明で、弱アルカリ性、薄い塩味がするそうです
もともと、生命は、海から誕生しています
羊水や血液は、海水と似たミネラルバランスだといわれています
とっても不思議ですね
羊水の役割
・羊水の中は、温度が一定に保たれています
・母体が、お腹に衝撃を受けたとしても、羊水が赤ちゃんを守っています
・胎児は、羊水の中を動き回っています。ママは胎動として感じますが、これが、体の筋肉や骨を発達させているのです
・胎児は、呼吸の練習をするために、羊水を飲み、尿として、排出します(いらないものは胎盤をとおして、ママに行くので、羊水は、いつもきれいな状態になっているそうですので、尿を飲んでいるといういうことではないようです)
・羊水を飲むことによって、栄養を一緒に吸収しています
・飲むという行為が、おっぱいを飲む練習でもあります
羊水異常では、どんなことがあるの?
健診の時のエコーで、産婦人科医は、羊水の量もみています。
「羊水過少」
100ml以下のことをいいます
羊水を飲んでも、腎臓や膀胱の機能のトラブルで、尿として排出できていことがあります。
また、胎盤に異常をきたし、羊水が作られていない場合もあります
衝撃を和らげるための羊水としての役割ができなくなります
「羊水過多」
800mlをこえてしまうことをいいます
胎児は羊水を飲みますが、羊水が多いということは、内臓(消化管や肺など)にトラブルがあり、羊水を飲むことができていない場合があります。
羊水が多すぎると、お腹も大きくなります。
さかご(骨盤位)になりやすくもなります
母体は、足がむくんだり、静脈瘤ができやすくなるようです
また、吐き気なども出てくる場合もあります
羊水過多の状態によっては、羊水穿刺(ようすいせんし)をすることもあるようです。針をお腹に刺して、羊水の量を減らすのです