弱視専用メガネを作るためには、きちんとした視力を測らなければいけません。サイプレジンという目薬をさし、そのあと、いくつか視力検査をしてメガネの処方箋をもらいました。メガネはコーキ(Kooki)という福井にある増永眼鏡で作られているものにしました。
ここでは、実際の視力検査の方法とコーキメガネとレンズを画像を交えてご紹介していきます。
メガネを購入時に支払った価格もお伝えしますので、参考にしてください
本当の視力ってどういうこと?
3歳児健診時に保健センターでもらった紹介状で眼科を受診しました。その結果、遠視による弱視があるといわれました。
子供の眼科で視力検査の方法!不同視弱視が発覚で治療とメガネで矯正
再度、眼科を受診し、本当の視力を検査してから、弱視用のメガネを作るとのことでした。
本当の視力をみるということはどういうことかというと、人間の目は、ものを見やすいようにピント調節をします。
幼児だと特に、調節能力がとてもあるのだそうです。そのため、普通に視力を測ると、本当の視力ではないことがあるんです。
わが子が使ったのは、サイプレジンという調節麻痺剤という点眼です。アトロピンという目薬もあります。
サイプレジンは、目の調節機能を抑えてくれます。
ピント調節がない状態で視力を測ります
私は知らなかったのですが、サイプレジンは痛いようです。
実際は、しみるだけなのかもしれませんが、わが子は痛いと言って毎回泣いていました。
わが子が受けた目薬(調節麻痺剤)は、眼科で5分ごとに3回行われます。
1回目の目薬が痛かったため、2回目・3回目は、看護師さんがくると、目薬をさしていないのに先に泣いていました。
サイプレジン目薬を3回点眼すると、1時間、待つ必要があります。
そのため、外出していいとのことでした。
サイプレジン目薬をさすことで、ぼやけて見えたりするようなので、公園に行ってもよかったのですが、砂が目に入ったりするのもよくないかと思い、車で来ていたので、車内で1時間待つことにしました。
サイプレジンをしたあとの視力検査
サイプレジンの目薬を3回さしたあと、1時間後に眼科に戻りました。
まずは、視能訓練士による視力検査です。
初回の時に受けたものと同じです。
風船(気球)が見える機器(オートレフケラトメーター)、ランドルト環検査
そして、かわいいキャラクターのついたペンで片目ずつみていました。
ランドルト環での視力検査は、検眼枠(トライアルフレーム・視力検査用メガネ)をかけて、視能訓練士さんが検眼レンズを入れたり取り換えたりしていきます。
どの度数がどこまで見えるかをチェックしていました。
視能訓練士さんが、「C」のカードを2~3mくらい離れたところでもって、測定レンズの度数1回に対して3~5回くらい「C」を子供に見せていました。
わからなければわからないでいいので、測定レンズで何回正確に答えることができるかで、メモを取って、メガネの処方箋をつくるようです。
わが子は、最初は良いのですが、だんだんと面倒くさくなるのか、きちんと「C」の穴を見る前から、答えを出そうとするので、視能訓練士さんに、「まず、1回しっかりと見て、それから穴がわかったら、答えて」といわれていました。手をいったん、膝に置くようにして、ランドルト環をしっかりと見たあと、穴が開いている方向をこたえていました。
眼科医の診察
視能訓練士さんによる視力検査の後、診察室に入り眼科医の眼球の診察がありました。
暗い部屋にして、ライトを眼科医が目に照らすやつです。
眼自体は全く問題なく、もともと遠視が強く生まれてきたということでした。
メガネを作るための視力検査ができたので、メガネを作ってきてくださいとのこと。
眼鏡屋はどこでもいいとは言っていましたが、眼科の近所にも眼鏡屋があってフレームの種類も多いのでと勧めていただきました。
提携していることもあって、マージンがあるのかもしれないですが、メガネのメンテナンスをするには、眼科とメガネ屋が連携しているほうが利用しやすいと思ったので、眼科の近所のところにしました。
眼科受診が終わって、徒歩で数分だったので、すぐに、眼鏡屋に行きました。
眼鏡屋でコーキフレームを購入
めがねやさんによると、こどものメガネは「コーキ(Kooki)」がいいとのことで、多くの眼科医・視能訓練士が勧めているメーカーだそうです。
ほとんど壊れることはなく、買い替え用の眼鏡を作っておく必要もないとのことでした。
ちなみに、あとで調べると、子供用のメガネは、「トマトグラッシーズ」や「アンファン」も有名のようでした。
個人経営のおじさんが一人だけいるメガネ屋ですが、子供用のフレームは20種類くらいとけっこうたくさんありました。
レンズが小さめのものや今流行りの大き目のもの、フレームが太めの黒縁のものなど、子供のメガネだけれど、大人と同じようなデザインでした。
私のイメージは、幼児のメガネは種類がなく透明な分厚いフレームでした。
かなりおしゃれになっていてびっくりしたのと同時に、いろいろと選べてよかったと思いました。
わが子は、いろんな色や形のメガネをかけてみました。
どれも悪くなかったので、迷ってしまったのですが、赤とピンクのフレームに決めました。
その眼鏡屋のおじさん自身がどうやらレンズを削ってメガネを作ってくれるようで、右と左に視力の差があるため、レンズの厚さも変わってくるとのことでした。
そのため、時間がかかってもよければ、できるだけ左右の差をなくすような薄いレンズを用意してくれるとのことだったので、そのようにお願いしました。
薄くしないレンズであれば通常だと1~2日で出来上がるようですが、左右の差を小さくするための薄くしたレンズは5日ほどかかるそうです。
弱視のメガネは凸レンズですから、目が大きく見えてしまいます。
外見からみられるこどもの負担を軽減できればいいなと思い、時間がかかってもいいので、できるだけ薄いレンズをお願いしました。
コーキのメガネフレームとレンズは、別々に発注するようです。
注文してから6日後くらいには弱視用のメガネが完成するとのことでした。
しかし、ほんとにたまたま、交通事情の関係で、福井の増永眼鏡で作られているコーキのメガネフレームがすぐには届きませんでした。
実際なら、フレームは2~3日もあれば眼鏡屋にとどいているようです。
レンズに関しては、薄いレンズは特注なので、5日後くらいに届きました。
福井の交通事情により、レンズが先に到着し、眼鏡屋のおじさんが削って、わが子の度数に合わせて加工してくれていました。
あとは、フレームの入荷待ちとのことで、入荷して、レンズを合わせてくれた後、眼鏡屋さんから電話がありました。
きちんと、メガネのフレームの届かない状況を逐一連絡してくれていたのでよかったです。
できあがったメガネをみて、本当にレンズは薄いと感じました。
実際に弱視用のメガネを手に取ったことがないので、イメージだけでもっと分厚いのを想像していたからです。
耳にかけるテンプルのところを、かなり曲げています。
耳に沿うように子供に合わせて、眼鏡屋のおじさんが曲げてくれました。
そのため、走っても落ちません。
ただ、落ちにくい分、3歳にはメガネをかけるのは少し難しいようです。
眼鏡を自分でかけようとするのですが、うまく耳にはまらないので、耳にかけるところだけ大人がしています。
さらにメガネがずれないように、ラバー状のパッドを付けてくれました。
これを付けるのと付けないのとでは、ズレが違う気がします。
初めてメガネをかけたころは、このパッドがイヤでつけたくなかったようです。
パッドよりもメガネを毎日かけるほうが大事だと思ったので、パットなしでメガネをかけていました。
しかし、ある日、「パッドを付けてみる」と自分で言いだし、ズレないのがわかって、毎日、パッドをつけてメガネをしています。
このパッドはちょうど耳の下の耳たぶ辺りにひっかけるような感じになるので、ズレないシステムになっているのだと思います。
眼鏡がずれると、おばあちゃんみたいに「鼻メガネ」になってしまうので、外見もよくないですし、しっかりと矯正できないので、ズレないようにするのが大事です
弱視用のメガネとレンズの価格とは
わが子が選んだピンクと赤のフレームのコーキメガネ(J-62)は、定価で、21060円です。
そして、レンズも2万円くらいでした。
割引をしてもらい、メガネフレームとレンズの合計で29000円(税込み)でした。
私的には、5万くらいのメガネになるだろうなと思っていたので、安いなという感じでした。
弱視でメガネを作るときは、健康保険の対象となります。
全額先払いしたあとに、申請すると、振込口座に7~10割程度、返金されます。
その返金程度に関しては、自治体や保険の種類によって違うようです。
対象年齢は8歳以下です。
ほとんど負担がないのでありがたいですが、9歳から全額自腹となります。
また、4歳までは1年に1回申請できますが、5歳以上は2年に1回の保険対象となります。
そのため、レンズにヒドイ傷がついたりすると、眼鏡屋の補償対象期間などがなければ、2回目以降は全額自己負担となることもあります。
返金制度についてはまた、記事にしたいと思います。
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